お墓を購入したいと考えたら石材店へ行きますよね。
しかし、「暮石ってどこで買っても同じ?」「どんな石材店へ行けば安心してお墓を頼めるの?」「石材店の違いを知りたい」と悩んでいませんか?
石材店選びに疑問を持っている人のために「石材店の種類と特徴」をかんたん解説。
- 石材店の種類
- 大手石材店の特徴
一気に説明するとややこしくなるので、今回は大手の石材店を紹介しますね。
これまで石材業界で働いた経験から、石材店を4つに分類。それぞれの特徴を見極めて自分にあった石材店を選びましょう。
今でも知人から石材店の違いを教えて欲しいと質問されることがあります。
石材店の種類
石材店はざっくりと4つに分類することができます。
あくまでも分類は僕の主観になります。業界全体で統一された指針ではありませんが、ひとつの参考にしてみてください。
1.中小規模石材店
中小企業の規模で営業、従業員数1~50人
家族経営の場合10人以下が多いイメージ
2.大手企業
全国やエリアごとに複数店舗を展開、手広く販売
(例)須藤石材、メリアルアートの大野屋、加登など
3.葬儀、仏壇屋
お葬式や仏壇とセット販売
地域の主要葬儀、仏壇会社が販売窓口
4.WEB販売、仲介
インターネットで直接お墓を販売
提携先の石材店をネット仲介
石材店分類マップ
同業他社を研究分析したときにつくったマップです。参考にどうぞ。
あなたの近所にある石材店はどこに分類されますか?
大手の石材店とは
お墓日和で解説する大手石材店は、従業員数50人以上、複数の店舗運営している石材店をいいます。
全国展開していなくても、近畿エリアなど限定した場所で複数事務所を設けている会社も大手の枠に入ります。
ホームページを見るとすぐに分かりますね。支店をいくつも出しているかどうか。
会社概要に従業員数を記載されていることもありますね。
大手の石材店はココが特徴
これまでの経験から、僕が見てきた大手石材店の特徴を紹介。
知人に説明するときは特徴=長所として伝えています。
1.豊富な選択肢
大手石材店は広範囲にわたり複数の店舗を構えています。
たくさんの情報が年々蓄積されるため、幅広い墓石の提案が得意。霊園から探す場合、多くの選択肢からあなたにあった場所を探すことも可能。
中小規模の石材店と比較すると新しいデザイン墓石の提案が得意。
業界の流行をつくると言っも過言ではないくらい、大手石材店でデザインされたカタチが中小規模の石材店に伝わっていきます。
2.安定した経営
大手石材店は比較的経営が安定しています。
もしも、墓石を建てた石材店が倒産した場合、お墓のメンテナンスや相談は誰が聞いてくれるのでしょうか。
お墓は建ててからがお付き合い。長いお付き合いができると安心して工事を任せられますね。
大手石材店は比較的経営が安定していると特徴に書きましたが、少しずつ時代の影響で変化があります。
関西最大規模の霊園数を持つ株式会社石長が民事再生の申請をされました。
丸長石材、民事再生法申請 負債31億円 日本経済新聞
現在は通常営業しているお知らせが公式ホームページに掲載されていました。
これからの時代はどの業界でも「大手=安定」の図式が崩れつつあるのかもしれません。
大手石材店のココがもう一歩
大手石材店にもう一歩足りないと感じる項目を紹介。
長所と短所は表裏一体で、完璧な規模の石材店なんか存在しません。
なにを基準にしてお墓を購入するか比較検討しましょう。
1.知名度に甘えた営業マン
大手石材店はテレビCMや広告をたくさん出せる資本力があります。大手にありがちなネームバリューに甘えた「三流営業マン」に注意。
会社の看板や社内ルールなどがあるためか、無茶苦茶な提案や見積書を見たことはありません。
しかし、仕事全体がマニュアルにとらわれた営業マンに出会う確立が高い印象。
「信念を持って墓石業界にいる、お墓が好き!」と熱い志をもった営業を探しましょう。
2.よくも悪くも普通
大手石材店には安価から高価まで価格帯の広さがあります。
高価なお墓を販売していますが「特別なこだわり」を求めないのが懸命。
大手石材店は人件費と広告費など目に見えない部分にコストがかかり、実際のお墓に使用する石の質にこだわることはなかなか厳しい面があります。
悪質すぎな墓石を取り扱うリスクも低いため「よくも悪くも普通」。
石の品質に特別こだわりたい人にオススメはできません。
こんな人にオススメ
大手石材店は、ネームバリューや幅広い選択肢が欲しい人にオススメします。
新しいデザイン墓石を建てたい、ネームバリューを信用したい人は、熱心な営業マンのいる大手石材店を探しましょう。
お墓は建てたときから、石材店との長いお付き合いが始まります。
自分にあった石材店が見つかるといいですね!