【お墓の建て方】お墓が出来るまでの工程を解説-工事着工から完成編-

お墓の購入は、人生のなかで非常に大きな買い物です。

金額が大きいのはもちろんですが、それ以上に「自分や家族、子や孫の代まで引き継がれていく大切な場所」というプレッシャーがあるのではないでしょうか。

大切な場所だからこそ正しい知識をもち、後悔しない納得のいくお墓を建てたいですよね。

そこで今回は3記事に分けて、お墓の購入から完成、お墓開きまでの流れをカンタンに解説します。

  1. 見積もりから契約
  2. 工事の着工から完成
  3. 開眼法要、納骨

今回は『2.工事着工から完成編』です。

全体像を把握することで、落ち着いてお墓を建てる準備につながって欲しいと思います。

それではさっそく、お墓の工事着工から完成を解説していきます!

石太郎

これから墓地選びをはじめる人はコチラの記事をどうぞ

目次

墓石の建立工事がスタート

石材店との契約がすむと、いよいよ墓石の建立工事に入ります。

ここまで来ればあとは石材店に任せるのみ。信頼できる石材店に腕を発揮してもらいましょう。

工事の手順は石材店ごとに違います。施工の詳細な内容は石材店に確認してください。

墓石の工事期間

あなたの依頼した墓石デザインと現場の地盤、天候などによって異なりますが、墓石の工事期間は約1~2週間程度かかります。

すべての工事を1日で仕上げてしまう石材店もありますよ。

インターネット販売している会社の下請け石材店は比較的、工事期間が短い傾向といえます。

短期間の工事がダメだと言い切ることはできません。しかし、お墓を建てる工事はあくまでも外仕事です。天候不良などよきせぬ出来事が想定されます。

墓石の工事日程は事前に確認しておきましょう。親身な石材店は日程を教えてくれますよ。

天気の悪い日は工事をさける石材店だといいですね。

石太郎

個人的に雨が降ってもお構いなしで強行突破する会社は絶対にイヤです。

墓石工事の途中経過を見学すると、完成した後に見ることができない基礎部分やお墓のつくりがよくわかります。

もし、工事期間に一度も現場に行けない場合は、石材店に工事の様子を写真に撮ってもらうよう頼んでみるといいですよ。

墓石の基礎工事「何事も基礎から」

何事も基礎が肝心。

基礎工事は墓石が完成すると見えません。しかし、お墓づくりで一番重要な場所です。

墓石の重量はデザインや使用する石の種類により異なりますが、約1トンから2トン以上にもなります。

約1トンから2トン以上の重さを何十年何百年と支え続けることを想像して、どれだけ基礎が大切か伝わってほしいです。

基礎工事とは図面に従い外柵や石碑を据付けるためにコンクリートの基礎を打つ工事のことです。

何十年何百年と家族の絆を繋ぐ、お墓を建てるにはしっかりした基礎工事が必須。

石材店によりそれぞれ方法が異なりますし、お墓を建てる墓地の地盤の強弱も影響してきます。

一般的に基礎工事の手順としては、最初に30~45cmほど土を掘りおこす。次に、砕石を入れて固めます。

その後、外枠を入れて鉄筋を組み15~30cmほどコンクリートを打設。施工場所の地盤強度により、コンクリートの厚みは多少変わります。

石子

職人の経験が活かされます!

巻石(外柵)を設置

基礎工事を終えると巻石(外柵)の据付け工程。

巻石(外柵)にも様々な加工と積み方があり、石材店により異なります。

モルタルや石材用のボンドを使い、外柵の石を据えていきます。常に水平器で、石の傾きが無いか確認しながらの作業。

石材店によっては、巻石のずれを防ぐため、四隅にステンレスの金具で内側から補強する場合もあります。

墓住職

プロとして見えない部分へのこだわり!

お骨を納めるカロート(納骨室)

巻石ができたら次の工程はお骨を納めるカロート(納骨室)です。

カロート(納骨室)は、お骨を安置するスペース。

雨水が入って水浸しになったり、墓石の重さに耐えきれず破損することがないよう、頑丈につくられる場所です。

コンクリートブロックでカロートを施工する石材店はオススメしません。コンクリートブロックでは墓石の重さに長期間耐えることができず、墓石が傾く原因となります。

墓石の設置(石積み)で完成

基礎工事と巻石工事の工程が済んだら、いよいよ墓石の設置に突入。

芝台、中台、上台の順にモルタルや石材用のボンドを使い据えられます。

墓石の設置も、水平器で石の傾きが無いか確認しながら非常に神経を使う作業です。

最後に仏石(棹石)を乗せます。

仏石(棹石)を据えた後、墓誌や物置台などの付属品を据付けて完成です。

墓石の完成に立ち会おう

すべての墓石工事が完了したら、担当の営業マンと引き渡しを兼ねた最終チェック。

図面通りの施工か、彫刻内容に間違いはないかを確認していきます。

石太郎

お墓を建てる日はいつがいいの?六曜について調べた記事はコチラ。

開眼供養まで白い布「さらし」を巻く

無事に墓石の確認を終えたら、開眼供養まで仏石(竿石)に白い布「さらし」を巻いておきます。

お墓は建立した後に開眼供養をしてもらって初めてお墓となります。開眼供養するまではただの石のかたまり。

お墓になるまでの期間、邪霊が入らないようさらしを巻くという慣習が地域によってはあります。

まとめ

お墓ができるまでの工程『墓石の工事着工から完成』の流れや注意点についてイメージができましたか?

お墓の購入を決めたあとから完成までにもたくさんのステップがあります。

今回の記事が皆さんの後悔しないお墓づくりの参考になると非常に嬉しいです。

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