墓地、霊園の種類と選び方を解説”3つの条件”を忘れずに!

あなたが「お墓を建てよう」と考えたとき、もし土地がなかったら”何を基準にして”墓地や霊園を選んだらいいかよくわかりませんよね。

すでに墓地があっても”立地や管理者の対応”に不満があり新しい墓地を探している方にも、同じことが言えるのではないでしょうか。

ひとくくりに墓地・霊園とまとめても、特徴により違いがあります。

実は、墓地・霊園のちがいってとてもシンプル。まずは知ることから始めましょう。

今回の記事では墓地の種類や違いを解説した後、墓地選びのポイントを3つ紹介します。

あなたの後悔しない墓地選びのお役に立てば嬉しいです。

読むとわかること

・墓地の種類
・墓地を選ぶポイント

石太郎

家を建てるのと同じく、土地選びは慎重に!

目次

墓地とは

墓地とはお墓を建てる場所。

墓埋法によれば、墓地とは墳墓を設けるために、墓地として都道府県知事の許可をうけた区域と定められています。

墳墓=死体を埋葬、又は焼骨を埋蔵する施設を指し、簡単にいうとお骨を納める場所です。

石子

墓地は好き勝手につくれないよ!

4種類の墓地、霊園

墓地は大きく4つに分けられます。運営形態の違いで区別が可能。それぞれ墓地、霊園により特徴、デメリットがあります。

  1. 公営霊園
  2. 寺院墓地
  3. 民営霊園
  4. 村墓地

お墓日和では4種類と紹介。3種類と説明されているサイトもあります。
石材店で働いた経験から、4つに分類したほうが分かりやすいと思いました。

1,公営霊園

公営霊園は自治体が経営から運営管理をおこなう墓地。〇〇市営墓地、府営〇〇霊園と呼ばれます。
公営=公的な場所なため特定の宗教宗派に縛られません。

行政が管理する墓地で営利目的の側面が薄く、契約時に無理な勧誘を心配しなくても大丈夫です。
経営破綻のリスクが低いので、永年利用の安心感が大きいのもポイント。

デメリット
申込みの条件に指定の市区町村へ住民票が必須。

募集に対して応募数が多いと抽選になり外れてしまうと、空きがでない限り借りることができないこともあります。

2,寺院墓地

寺院墓地はお寺/宗教法人が経営から運営管理をおこなう墓地。
お寺の敷地内に墓地があるケースがほとんどです。ごくまれに隣接した場所に墓地があります。

お寺が管理を実施しているので、放置されるずに手厚い供養が受けられ信仰心の強い人にとって魅力的。

デメリット
お寺の檀家になるか、宗派宗旨が同じでないといけないケースが多い。

檀家を辞めたり宗教宗派が変わると、お墓の移動を求められる可能性があります。
お墓を建てるとき、指定石材店の可能性あり。

3,民営霊園

民間霊園は公益法人、財団法人、宗教法人が経営から運営管理をおこなう墓地。
なかには委託された民間企業が運営管理を行っています。

民間企業が表に出た〇〇メモリアルパーク、寺院墓地を一般向けに売り出した〇〇寺霊苑などがあります。

今までの墓地イメージ=暗い汚いを一掃するような、明るく綺麗なところが多い。
広い土地に整備された区画の墓地、バリアフリーを意識された霊園など充実した設備が特徴。

デメリット
営利目的のため、初期費用や年間の管理費、経営母体が破綻した場合など金銭にまつわる不安あり。

お墓を建てるとき、指定石材店の可能性あり。

4,村墓地

村墓地は自治会や地域住民が運営管理をおこなう墓地。住宅街の中や村はずれにポツンとある墓地をいいます。

非営利で管理されているところがほとんどで、管理費などが安価。近隣住民だけが使用できる。顔なじみの方が多いの地元ならではの安心があります。

デメリット
管理が自治会頼みになるため、利用者間のトラブルや設備面に不安あり。

町内に在住など、利用制限があることも。地域の慣習で物事が決まるため柔軟な考えが必要。

墓地の特徴

4種類の墓地、霊園の特徴をまとめてみました。

墓住職

それぞれのイメージをつかもう

墓地選び3つの条件

墓地、霊園を選ぶとき確認して欲しい条件が3つあります。
3つの条件「アクセス、費用、環境設備」を押さえれば、後悔しないお墓づくりが一歩前進。

1,アクセス

自宅からの距離。お墓参りのしやすい立地かどうか。お墓参りに行きたいときすぐに行ける墓地。遠方になればなるほどお墓参りの頻度が下がります。

移動にかかる乗り物も確認。
若い頃は自動車で簡単にどこでも行けますが、高齢になり公共機関を利用するとき便利な場所かどうか。駅から墓地まで送迎バスの有無。

2,費用

墓地を使用する費用内訳が不透明なところは避けましょう。

初期費用、永代使用料、管理費用がいくら必要なのか。毎年の管理費が高額な場合、お墓を継承する人の負担になります。

3,環境設備

駐車場の有無。水道やゴミ箱が綺麗に管理されているか。

通路は車椅子や手押し車で通れるスペースが確保されているか。休憩所やベンチなどの設備はあるか。

自分が高齢になったとき、安心して利用できるかの視点を持ちましょう。

石太郎

宗教宗派に制限があるのかは必須項目だよ!

優先順位を決める

3つの条件「アクセス、費用、環境設備」すべての条件を満たす墓地、霊園と出会えると一番いいのですが、現実的に100%満足な墓地が見つからないこともあります。

墓地探しを諦めず、「アクセス、費用、環境設備」の中からゆずれないポイント、優先順位をつけてみるといいですよ。

完璧な墓地を探そうとすると選択肢がなくなってしまい、無理やり購入するはめになります。

墓地購入後は土地との長いお付き合いが始まります。

簡単に引っ越すことができないお墓だからこそ、慎重に丁寧に選べるといいですね。

石子

慌てず焦らず落ち着いて選ぼう

お墓を建てる”意味と理由”を考えることはできましたか?

まだの人は下記で意味と理由について説明しているので参考にしてください。

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