お墓を建てる意味と2つの役割を考えよう

お墓を建てる前に「そもそもお墓とはなにか?」「なぜお墓を建てるのか?」
お墓を建てる意味について考えてみましょう。

石太郎

お墓の意味を調べたのでまとめてみたよ

お墓=故人を埋葬する場所でも間違いではありませんが、実はお骨を納める場所以外にも役割があります。

お墓の意味を考えることで、漠然とお墓を建てるより、あなたや家族にとってよいお墓ライフに繋がりますよ。

一人ひとりの考えや家族によって「お墓を建てる意味」に違いはあるかもしれません。

どの考えが正しいかを決めるのではなく、自分たちはなぜお墓を建てるのか考える機会にしてほしいです。

石子

まずはお墓を建てる意味を考えてみましょう

目次

お墓を建てる意味

あなたの考える「お墓を建てる意味はなんですか?」

僕は「過去から現在、そして未来を繋ぐココロ」を忘れないためにお墓を建てると考えます。

お墓はお骨を納める場所ですが、単純に”お骨を納める”という理由で建てるものではありません。お墓は「過去から現在、そして未来を繋ぐココロ」象徴のような存在。

ご先祖様がいるから、今の私たちがいる。

ご先祖様に感謝する気持ちを忘れず、繋がりを途絶えることなく未来へ託す。
生命のバトンが渡され続けてきたから今の自分がいる。ご先祖様から受け取ったバトンを未来へ繋ぐ役目があります。

お墓を通して一人ひとりが「先祖の存在、自身の生命の尊さ、未来へのバトン」を考える機会が増えれば、きっと長く大きな目で見ると、社会がよりよくなっていくのではないでしょうか。

お墓がもつ2つの役割

お墓には供養と記録の2つ役割を持っています。お骨を納める場所も役割として間違いではありませんが、もっと大切なことがあります。

石で作られたお墓だからこそ、雨風にさらされても雪に埋もれても、いつまでも変わらず亡くなった人たちを供養して記録することができます。

供養

人間は誰しも亡くなった後、火葬されお骨の姿になります。お墓にお骨を納めることを納骨といいます。

地域の慣習や残された家族の考えにより、納骨をするタイミングは様々。

納骨することで故人とのお別れもひとつの区切りを付けます。お墓参りを通して故人の冥福を祈る供養となります。

記録

お墓には記録という役割もあります。お骨を納めて手をあわせる場所としての存在だけだとなんだか味気ないです。

人間が生きた証を記録する。当たり前と言われればそれまでのこと。 でも、感謝の気持ちを忘れてはいけない。

一人ひとりの存在には間違いなく「先祖」がいます。人と人の繋がりによって新しい生命、今を生きる私たちがいます。

お墓がもつ「供養と記録」の役割があるから、いつまでも先祖を忘れずに、思い出す、振り返る、人が生きた記録を過去、現在、未来へバトンを繋げることができます。

お墓の歴史

大昔から人が亡くなると、聖なる母の大地に還すという意味で埋葬されてきました。
現在、私たちが確認できる最も古いお墓は、約6万年前のネアンデルタール人までさかのぼるとされています。

石太郎

簡単なお墓の歴史をざっとまとめました!

墓住職

参考程度に流し読みしておこう。

STEP
弥生時代

甕棺(かめかん)、木管、石棺に遺体を納めて土の中に埋葬していました。

STEP
古墳時代

古墳時代はその名の通り古墳です。とても大きな古墳が全国各地に残っています。巨大なお墓はごく一部の権力者のもので、一般庶民は村ごとの共同墓地に埋葬され、誰が葬られているか分かるように目印として、木の杭を建てたり石を置いたりしたそうです。

STEP
平安時代

石を加工したお墓が誕生。貴族など特権階級に火葬が取り入れられる。

STEP
江戸時代

考え方が逆行し土葬が主体になる。土の中に遺体を埋めその上に土を盛る。武士のお墓には板塔婆や石塔婆を建てるようになる。概念としてのお墓が定着。

STEP
明治時代

現在とほとんど変わらない石のお墓が定着。

以上が簡単なお墓の歴史です。

人間には大昔から亡くなった人を埋葬する習慣があることが分かり、土葬、火葬など時代による変化、身分による扱いの違いもあります。

現在は火葬が当たり前となり、お骨の行き先を選ぶことができます。

石子

歴史の教科書に縄文〜古墳時代の写真が載っているね

お墓を建てない選択があってもいい

お墓を建てる意味を考えましょうと言いましたが「絶対にお墓がないといけない」とは言いません。

現在の社会ではお墓以外にも「納骨堂、散骨、樹木葬」など選択肢が無数に存在します。

たくさんの選択肢から何を選ぶのかは、生前の故人の意向や残された家族と周囲の考え次第。強制されるべき決まりはありません。

どんなお墓のあり方が”先祖、自分たち、次世代”にとって最適なのかを考え選んだ答えがなにより大切。

テレビ、新聞のメディアの影響、親戚がうるさいからなど自分たちで考えず、曖昧な想いでお墓を建てずに意味と理由をしっかり考え選んで欲しいです。

石が持つ魅力

お墓日和で登場するお墓は”石でつくられたもの”を指します。

どうしてお墓は石でつくられているのか?木や紙、ガラスではだめなのでしょうか。簡単に石が持つ魅力を2つ紹介。

自然のぬくもり

石は大地からの贈り物。プラスチックや金属など、人の手によって人工的に加工された製品ではなく、自然の素材です。

自然の物だからこそ、一つとして同じ石はありません。その時その場所でうまれた石が、あなたのお墓になります。

季節ごとの気温や天気により、お墓の顔(風合い)は移り変わります。特に日本では四季折々の風情があり、石ならではの自然のぬくもりを感じることができます。

永続力

過去、現在、未来を繋ぐため永続的に保たれる必要があります。地球上の自然物のなかで石が一番固く風化に強いと言われています。

何世代もの時間の経過を残すため、石の生命力に勝るものはありません。雨風にさらされても負けないどっしりとした重量感、時代の流れを表現する風化を備えています。

2つの魅力以外にも石にはたくさんの力が秘められています。あなたもお墓を建てたあとに石がもつ不思議な力を感じてください。

大昔の人たちも石が持つ力に魅了されお墓の素材として選んだと思います。

石太郎

お墓が元祖パワーストーンかも知れないね

石材店の想いを聞く

あなたがお墓を購入する石材店選びに悩んでいるとき、石材店の想いを聞いてみましょう。

  • どんな想いでお墓づくりに望んでいるのか
  • 仕事に誇りを持っているのか

すぐに答えることができなかったり曖昧な回答のお店はオススメしません。石材店で働く人の想いが仕事の質にあらわれます。

あなたの大切なお墓を信頼して任せられる石材店を見つけましょう。

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