- お墓の種類ってなに?個人墓?家族墓?夫婦墓?
- お墓のデザインにルールはあるの?
- 墓石のかたちにこだわっていいの?
この記事ではお墓の種類とかたちを簡単に説明します。
・お墓の種類
・お墓のかたち
お墓の種類とかたちを理解すれば、漠然としたお墓のイメージが整理され、自分の建てたいお墓が見えてきます。
昔ながらの石材店に多い傾向のある、「お墓はこうあるべき」と凝り固まった、価値観を押し付ける人もいますが、そんな営業マンや職人のいるお店はスルーしましょう。
自分の納得いくお墓づくりを目指そう!
お墓の種類
代表的なお墓は4種類あります。あなたが建てようと考えているお墓の種類はどれに該当しますか?
- 家族墓
- 夫婦墓
- 両家墓
- 個人墓
どのお墓の種類でも、継承者(墓地の名義をつぐ人)が必要だったり、お墓参りをしてくれる人が必要です。
荒れ果てたお墓にならないよう、自分が亡くなった後、管理してくれる人をさがしておきましょう。
1.家族墓
家族墓はもっとも一般的なお墓。家単位のお墓。
先祖代々のお骨が納められています。家の長男が代々と継承していくイメージ。
※お墓を継承する人は長男でなくても大丈夫
2.夫婦墓
夫婦墓は名前の通り、夫と妻二人のお墓。二人のお骨のみが納められています。
生前に夫婦墓をつくり、片方が亡くなると残された側が管理します。
両方が亡くなった場合の管理は誰がしてくれるのか、考えておく必要があります。
夫婦のどちらも亡くなった後、一定期間がすぎると墓地管理者が合同墓(他の人たちと一緒のお墓)に移してくれる墓地もあります。
3.両家墓
両家墓は、両家のお墓をひとつにまとめたお墓です。
長男と次男で建てることもあれば、苗字の異なるA家とB家で一つのお墓を建てる場合もあります。
子どもがいない、娘ばかりで跡取りがいないなど、社会情勢に応じた理由が考えられます。
お墓の継承をする人は1人なので、事前に両家でよく話し合いましょう。
4.個人墓
個人墓は、1人単位のお墓。
生前に建てることが多く、自分が亡くなった後に誰が管理をしてくれるのか考えておきましょう。
夫婦墓と同じように一定期間がすぎると、墓地管理者が合同墓(他の人たちと一緒のお墓)に移してくれる墓地もあります。
墓石のかたち
墓石のかたちは3種類に分けることができます。
厳密にいうともっと細かく分類できますが、今回はものすごく簡単に解説します。
- 和型墓石
- 洋型墓石
- デザイン墓石
一度お墓を建てると気軽に建て直せないので、自分の納得するかたちを家族や石材店の人と何度も繰り返し話しましょう。
墓地や霊園によっては規定で墓石のかたちを制限されることがあるので、事前に確認しておきましょう。
今回はものすごく簡単な説明です!
和型墓石
和型墓石は皆さんがお墓と聞いて一番はじめに想像される墓石のかたちです。
大昔から建っているお墓の定番で、私たちが一番目にする機会が多いかたち。
縦方向に石が積み重なった、高さのある墓石です。
上から順に竿石、上台、中台、芝台といいます。地域により各部材の言い方や形状に異なります。
洋型墓石
最近では和型墓石のような定番のかたちよりも、自分の好きなかたちや趣味、人生観を表現したいと思う人が増えています。
洋型墓石は和型のように角張った石を積み上げるのはなく、丸みのあるかたちや、背の低い横型のかたちをしたものが霊園に行くと多く見られます。
可愛らしいかたちを希望する女性からの人気が高い。
また、地震で倒壊したお墓がニュースで流れた影響のためか、背の高い和型をさける人もいます。
デザイン墓石(オリジナル墓)
洋型墓石のなかでも、特にデザインにこだわった墓石をデザイン墓石やオリジナル墓といいます。
- 音楽家の方であればピアノやバイオリンのかたち
- お子さんが亡くなった場合だと、サッカーボールや野球のグローブをイメージ
- クルマが好きな方は愛車を表現
柔軟な発想で十人十色のユニークなお墓を建てることが可能。
こだわりの強い人に人気あり。
毎年お墓のデザインコンテストが開催され、ホームページ上から個性豊かなお墓を見ることもできます。
第25回デザインコンテスト受賞のお墓|全優石(全国優良石材店の会)の活動をご紹介|墓石、墓地などお墓の事なら全国優良石材店の全優石
自由なデザインだからこそ、家族との相談が重要。
お墓の固定概念をなくそう
お墓には決められたルールはありません。
「周囲に合わせたら無難」と自分の希望を押し殺さなくても大丈夫。
「あなたがどんなお墓を建てたいか」この気持ちがお墓づくりには欠かせないもの。
お墓は建ってからのお付き合い。
守っていく人が「お墓参りに行きたい」とあなたがつくったお墓に想いを感じられるお墓だったらいいなと思います。
生前にお墓を建てる寿陵なら、あなたの意思をかたちに落とし込めますが、自分が亡くなったあとは”残された人の意向”でかたちが決定します。
亡くなった後に建てる場合は、「どんな墓石のかたちがいいのか、そしてなぜそのかたちにしたいのか」をしっかり話し合っておくといいですね。